「東急線アプリ」が、新機能を搭載して大幅リニューアル

ダウンロード数11万を誇る東急電鉄の人気アプリ「東急線アプリ」が2015年10月、新機能を搭載して大幅リニューアルした。今までのアプリと何が変わったのか?どこが使いやすくなったのか?その魅力について、企画・開発担当の坂田さんにお話を聞きました。

“今までのアプリと方針をガラッと変えた”

そもそもなぜ大幅リニューアルを行うことになったのですか

左がリニューアル前、右がリニューアル後の「東急線アプリ」。デザイン、機能を一新した

従来の東急線アプリは東急線に乗るほどポイントがたまる「のるレージ」サービスと同時期にスタートしており、そのPRツールとしての役割がメインでした。しかし、その後運行情報のPUSH通知などの機能を追加していったところ、それらの機能がユーザーの方によく使われていることが分かりました。そこで今回、従来のアプリと方針をガラッと変えて、主目的を鉄道の運行情報配信とし、よりお客さまに役立つアプリを目指しました。

“「列車在線位置表示」と「迂回ルート検索」が可能に”

具体的にどんな機能を追加したのですか

列車在線位置(左)と迂回ルート検索(右)。リアルタイムに情報を入手できるので、利便性が大幅にアップする

今回のリニューアルの目玉となる新機能は「列車在線位置」と「迂回ルート検索」です。
列車在線位置では、電車が今いる位置をアイコンで分かりやすく表示しています。もし遅れが生じている場合は、アイコンの隣に表示される数字で何分遅れているかも分かります(池上線、東急多摩川線を除く)。例えば、ダイヤが乱れたときに、次の電車が今どこにいるのか、さらにその後の電車は続いてくるのか、また並走しているほかの路線は動いているのか、などが視覚的に分かるようになっています。

大幅に機能を強化しながら、従来のアプリにあった機能も搭載しているという

迂回ルート検索は、事故や大幅な遅延があった際に、その区間を外して、ルートを検索できる機能です。迂回ルートには他の鉄道会社の路線も含まれるので、素早く回避して目的地にたどり着けます。
また、今まで同様、遅延証明書や、最新の運行情報も表示できます。

“「のるレージ」のポイントもさらに使いやすく”

「のるレージ」のポイントも今まで同様、表示できますか

「のるレージ」では、あらかじめ登録したPASMO・Suicaで東急線を利用すると、オリジナルポイント「のるる」が付与される

新しい東急線アプリでは鉄道の運行情報配信を主目的としていますが、「のるレージ」は会員数が14万人と多くのお客さまにご愛用いただいており、東急電鉄の大切なコンテンツです。リニューアル後でもポイントやランクに応じたアイコンを表示できます。
さらに、2015年9月から 「のるレージ」は「電車で貯まるTOKYU POINT」のサービスの一つとなりました。ポイントの仕組みや貯め方に変更はありませんが、「のるレージ」で貯めたオリジナルポイントをTOKYU POINTに交換できるキャンペーンを行っており、東急グループをはじめとするさまざまなお店や施設でポイントが使えるなど、より便利になっています。

“既存システムとの連携が大きなハードルだった”

今回のリニューアルでとくに大変だったことは何ですか

ハードルが高かった在線位置の表示機能では、「他社のアプリを参考にした」とのこと

よりシンプルな操作で分かりやすく情報を表示できるように、デザインや操作性にこだわりました。ただ、それよりも何よりも一番苦労したのは在線位置の表示機能です。「TID(Traffic Information Display)」と呼ばれる列車の運行情報を把握する専用のシステムがあるのですが、そのシステムは元々外部にデータを受け渡す仕様になっていないため、その情報をアプリ用に加工する仕組みを開発するのが大変でした。列車の運行で現れるさまざまな事象を一つひとつ検証していきました。

“まだまだやりたいことはたくさんあります(笑)”

今後、さらに追加したい機能やサービスはありますか

「他部署や他社さんと連携して、新しいことにチャレンジしていきたい」と語る坂田さん

まずは来年春を目途に駅の情報をさらに充実させたいと思っています。現時点では、アプリのトップページにある路線図をタップして駅を選ぶと構内図が表示されますが、バリアフリー経路や乗換に便利な場所なども表示できればと思っています。
あと、これは個人的には運行情報付きの目覚まし機能を作りたい!と思っています。朝、目覚ましを止める際、スマホの画面に運行情報が表示されると便利じゃないですか?例えば自分が使う路線が15分以上遅延が生じていたら、15分早く起こしてくれる、なんて機能もあったら面白いと思います。
ほかにも、東急バスとの連携強化やビーコンを活用したサービスなど、まだまだやりたいことはたくさんありますね(笑)

“皆が愛着を持ってアプリの開発に関わっている”

最後に、今回リニューアルを担当された感想を聞かせてください

鉄道への愛を熱く語る坂田さん。

アプリがお客さまのニーズに応えることで、お客さまに快適に目的地まで行っていただき、現場の負担も減らせるという、とてもやりがいのある仕事だと感じました。また、他部署と関わりが強いプロジェクトだったので、とてもいい刺激になりました。東急線アプリでこんなことができないか、あんなことができないか、と社内から色々と声がかかり、皆が愛着を持って携わっている感じが嬉しかったです。私自身、以前は大井町線の運転士をしていたこともあって、鉄道にはとても愛着を持っているので。
第一弾のリニューアルは完了しましたが、今後もお客さまの声を聞きながら、他部署と連携してさらなる改善を続けていきたいと思っています。