2017年11月に着工し、地域の皆さまの想いを継承しながら進めてきた、池上線旗の台駅のリニューアル工事「木になるリニューアル」が2019年7月31日(水)に竣工しました。

画像1_木になるリニューアル竣工 PR ポスター
図1_木になるリニューアル竣工 PR ポスター

 

池上線旗の台駅は、1951年、池上線旗ヶ岡駅と大井町線東洗足駅を統合して開業された駅で、約70年にわたり、地域に根付き、多くの皆さまに利用されてきましたが、駅施設の老朽化に伴い、安全性、利便性の向上を目的とした、木造ホーム上家の建替え工事を実施しました。

画像2_工事着手前の旗の台駅ホーム
図2_工事着手前の旗の台駅ホーム

 

リニューアルにあたり事前に実施したアンケートなどでは、「木造の雰囲気がよい」、「レトロな駅舎に愛着を感じる」、「木のベンチが好き」など、木のぬくもりを感じることができる駅に、好意的なご意見が多数寄せられ、グッドデザイン賞など数々の賞を受賞した池上線戸越銀座駅のリニューアルに続き、「東京都森林・林業再生基盤づくり交付金事業」の採択を受け、東京都内の多摩地区で生育、生産される「多摩産材」を使用し、老朽化したホーム屋根を温かみのある木造ホーム屋根に建替えるほか、待合室も木を活用し、空調完備の居心地のよい空間に改修しました。

 

今回、多摩産材を約210㎥使用することで、鉄骨造に比べ、材料製造時の二酸化炭素放出量を約180t削減、炭素固定化により約120tの二酸化炭素を貯蔵することで、あわせて約300tの二酸化炭素削減に寄与しています。また、ホーム屋根の建て替えには、東京都内の鉄道施設としては初めてとなる CLTCrossLaminated Timber)と呼ばれる木質系の材料を採用し、断熱遮音などの効果のほか、木材利用を通じて、「植える・育てる・使う」という森林資源の循環利用を促進し、東京都の森林・環境保全に貢献しました。

なお、本事業の一部は、当社が「平成29年度森林・林業再生基盤づくり交付金事業」において採択を受け、同事業の補助により実施されました。

画像3_新設上家側壁に使用された CLT
図3_新設上家側壁に使用された CLT

 

(1)駅古材活用プロジェクト「えきもく」

このプロジェクトは、本来、産業廃棄物として処分されてしまう、木造駅施設の解体材を「古材」として再活用し、これまでお客さまとともに歩んできた駅施設の記憶を未来に継承することを目的としています。旗の台駅工事に伴い、ホーム上の長い木製ベンチ撤去の際に、撤去を惜しまれる声と復元を要望される声が非常に多く寄せられ、新設される駅施設に愛着をもっていただきたいという当社の想いから始動させたプロジェクトです。

既存の木製ベンチを解体せずに取り外しし、再塗装・補強を行ったうえで以前設置されていた位置に、生まれ変わった木製ベンチを再度設置しました。

画像4_木製ベンチ(撤去前)

画像5_木製ベンチ(取り付け後)
4.5_既存木製ベンチおよび復元されたベンチ

 

(2)竣工記念イベント

20197月末に竣工を迎え、88日には地元の皆さまの代表として、旗の台駅周辺の町内会および商店会の会長を招待して新設駅施設のお披露目を実施しました。駅工事中にご不便をおかけし、また、ご協力いただいた地元の皆さまへの感謝と、今後も旗の台駅に親しみをもってご利用いただきたいという想いで、企画・実施しました。

画像6_竣工イベントの状況
図6_竣工イベントの状況